なかちゃんのシステム紹介

現在、なかちゃんがどの様なシステムで音楽を楽しみ、このホームページで色々と語ろうとしているのか、紹介させて頂こうと思います。

しかし、なかちゃんのシステムはあくまでもなかちゃんが音楽を思った音で楽しみたいための道具であり、もし同じシステムを他の人が使ったらなかちゃんとは違う音になるという事を最初に申し上げておきます。

そう、オーディオとは装置だけの音ではなく、それを使っている人の音になるのです。
ひいては極めれば極めるほどにその装置の音が使っている人そのものを表現する様になってきます。

オーディオに限らす、写真、絵画など趣味とはその人の自己表現であり、自分の映し鏡なのです。

左の写真を見て「あっ」っと思った方、かなりのマニアです。

そう、なかちゃんのシステムはとうの昔に滅んでしまったのではと思われているマルチアンプシステムなのである。

と言うと現在マルチアンプで音楽を楽しんでおられる方に失礼なので、付け加えると
「マルチアンプは滅んでいない!! 密かに脈々と受け継がれているのだ!!」
となかちゃんは声を大にして宣言する。

今ではマルチアンプをご存じない方も多いと思いますので一言、マルチアンプは今流行のマルチチャンネルとは全く違うものです。マルチアンプについてはこのコーナーの続編でお話し致します。

CDプレーヤー

なかちゃんのCDプレーヤーはESOTERIC P・2 D・2である。
P・2といえばあの有名なVRDSメカ(Vibration-FREE Rigid Disc-Clamping System)搭載のCDトランスポートである。(CDトランスポート:デジタル信号出力専用機)
そしてVRDSメカはモデルチェンジ版P・2sと同じアルミと真鍮のハイブリッドターンテーブル”Sタイプ”に換装されている。(自分で載せ換えました。実は大変な作業です。)

そしてD・2。こちらはCDトランスポートP・2より出力されたデジタル信号をアナログ信号へ変換しアンプへ送り出すためのいわゆるDAC(デジタル/アナログ コンバーター)というヤツである。

P・2からD・2へデジタル信号を伝送するケーブルには同じESOTERIC社のERCA−100というデジタルケーブルを使用している。
密度感が高く彫りの深い音質が特徴の日立電線6N-LCOFCのデジタルケーブルを改良し、唯一の欠点だった音場空間の天井の低さを解消した実にリアリティーの高い質感を再現出来るデジタルケーブルである。

このERCA−100と遜色のない音質を実現していたのはなかちゃんの知る限り、定価10万円以内ではWIRE WORLD社GOLD STAR LIGHTとMODSQUAD社WONDER LINKTだけである。
WONDER LINKTは実にニュートラルで癖がなくどんなジャンルの音楽でも素直に伝送出来る誰が使っても満足のいく音質のデジタルケーブルであり、GORD STAR LIGHTはストレートな表現に響きの良い豊潤さが加わりリアル且つゴージャスな音質を実現していた。
ERCA−100は愚直なまでにリアリティーを追求したケーブルで美しい音は美しく出すのだが汚い音がリアルに汚く、場合によっては音がキツイと感じられたりもしていた。
それでもなかちゃんはリアリティーを追求したこのERCA−100の正直さが気に入って使い続けている。
このケーブルの音質も他の機器やシステムの使いこなしで如何様にもなるのである。(なかちゃん的には)
WONDER LINKTとERCA−100は既に生産完了となっているので現在入手可能なのはGOLD STAR LIGHTの最新モデルGOLD STAR LIGHT5のみとなってしまった。


この組み合わせでの音質は3次元的な立体感を伴いエネルギー感もあり、克明に描き出すタイプのものである。
気品の高さみたいなものを感じさせつつも音色に癖を感じさせず単に綺麗なだけにならず、ゴリゴリした音やザラザラした、ともすると品の良くなさそうな音もサラリと再現する。

もっと高価なCDプレーヤーにはこれより音質の良いものは勿論存在するが、P・2 D・2購入後15年間ほかのプレーヤーに一切浮気せず使い続けてきたが、それだけの魅力はこのプレーヤーにもある。

オーディオシステムの音質はCDプレーヤーだけで決まるものではないので、これはこれで全然構わないのである。

PRE AMPLIFIRE (プリアンプ)

プリアンプはEXCLUSIVE C7aである。
C7aの前にはACCUPHASE C−280 、 SANSUI C−2301 、 EXCLUSIVE C5と当時(20数年前)に国産ハイエンドプリアンプと謳われた3機種を全て使ったが、このC7a(C5の次世代モデルです)は全く次元が違った。
アンバランス(RCA)出力時のインピーダンス(わかりやすく言うと音楽信号の電気抵抗)が0.1Ωと驚異的に低いというか殆どショート状態と思える程の低抵抗でもはやパワーアンプをドライブしてしまう(本当にそんな音がします)凄まじいプリアンプである。

よく雑誌などで高名なオーディオ評論家大先生方が国産オーディオは音が薄いなどと仰っておられるが、このC7aは全くそんな事はない。
一聴するとさらりとしてそうに聴こえるが、実はクリアーな空間の中に濃さのある色彩がきちんと再現されている。
海外製品でこの音を出そうとすると倍の価格を支払わないと無理だとなかちゃんは思っている。
しかし、倍払ったからこのクォリティーは手に入るかどうかも最近は疑問に感じている。
倍の価格で実際にC7aと遜色ないと感じたのはアメリカのJEFF ROWLAND社コヒレンスだけである。
このコヒレンスも今は生産が完了し入手不可能となっており、今音の良いプリアンプは一体何があるのだと思っている。

また、C7aはエージング(いわゆる慣らし運転ですな)に半年はかかる。最初に一聴した時にこのプリアンプの可能性を感じる取る事が出来なければこのアンプを使う事はないだろう。(プラス忍耐力も必要)

もはや手放せないプリアンプである。

追記:C7aはアンバランス接続で使いましょう。その方が音質が良い。
なでもかんでもバランス接続と謳う自称評論家諸氏に騙されてはいけない。

POWER AMPLIFIRE (パワーアンプ)

ELECTRONIC CROSSOVER NETWORK
(チャンネルデバイダー)

ELECTRONIC CROSSOVER NETWORK 通称チャンネルデバイダー
こんな名前のオーディオ装置は初めて聞いたという方も少なくないと思う。
これはマルチアンプシステムを構築するのに欠かせない機器で、マルチアンプシステムの要でもある。

なかちゃんのチャンネルデバイダーはSONYのESPRIT(エスプリ 80年代が全盛期 今はなきブランド)シリーズの最高峰TA−D900である。
マルチアンプシステムについては別の機会にお話しするが、簡単に説明すると3WAYスピーカー(なかちゃんの場合)の高域、中域、低域にそれぞれ別のパワーアンプを使用し各帯域のパワーアンプに全周波数ではなく必要な帯域の信号のみを送り込むためにプリアンプから出力された音楽信号をパワーアンプの手前で各周波数成分に分割するための装置である。(従ってスピーカーはパワーアンプと直結、パッシヴネットワークは使用しない)

このTA−D900の音質的特長は音の彫りが深く、立体的である事。
音色的にはいわゆるSONYの音がするが、そこはなかちゃん、内部配線などの一部変更で癖を消している。
今でもこのチャンネルデバイダーを探している方もおられると聞く。

常識的?な価格(といっても当時30万円程した)で入手出来るチャンネルデバイダーではおそらくこれが一番マルチアンプらしさを感じさせてくれるだろう。

このTA−D900の前にACCUPHASE F−25も使ったが、マルチアンプ的な音を感じさせてはくれたものの音像が平面的で音のエネルギーが何かに遮られてこちら側まで届かないという不満を感じて手放した。

最近アメリカのPASS社チャンネルデバイダーXVR−1をなかちゃんのシステムに組み込んで聴く機会があった。
これは良かった。TA−D900より色彩が濃くニュアンスの再現性なども非常に良かった。
「欲しいっ」と思ったが3WAY仕様で130万円はとても手が出ない。(ガクッ)

そしてTA−D900も故障すればもはや修理が出来ない。
なんとか壊れずにずっともって欲しいものだ。

同じアンプの写真が2つ・・・に見えるかもしれないがフロントパネル左下の形式名をよく見て欲しい。
そう、上はEXCLUSIVE M5 下はEXCLUSIVE M5aである。

今見るとレトロなウッドキャビネットのパワーアンプであるが、なかちゃんには何故か古臭くは見えない。
デザインに普遍的なものがあるのか古さを感じさせないのである。

シルバーパネルに一つ目のアナログメーター、そしてメーター左側の電源スイッチ。付いているのはこれだけである。

なかちゃんがマルチアンプを始めて少し経った頃、その時使っていたアンプより音質の良いパワーアンプはないかと考えていたら、オーディオ仲間にこれがいいと薦められ、音も知らずに手に入れた。
そして聴いてびっくり!なかちゃんの感性を擽る音がする。いや、これだっ!という感じだったか。

はまった。もうこのアンプは手放せない。さりげなくリアルな音がする。それも深い。何が凄いとかそんな程度のものではなく、ただひたすらありのままを再現しようとするのである。

気が付いたら、3WAYマルチの3チャンネルともM5(M5a)になっていた。
M5(M5a)はモノラルアンプなのでステレオ再生では2台(右用、左用)となり、3WAYで合計6台の一つ目アンプがラックに収まっている。

現在、高域(5000Hz〜) M5  中域(800〜5000Hz)M5a  低域(〜800Hz)M5 という構成になっている。 

SPEAKER (スピーカー)

一番左はスピーカー全景。

左上はトゥイーター背面

右上はドライバー背面

すぐ右はホーンとトゥイーター前面

なかちゃんのスピーカーはバラユニットを組み上げたものである。

マルチアンプ方式なのでネットワークはなく、全てパワーアンプから直結となっている。

トゥイーター(高域)はEXCLUSIVE ET−703

コバルトマグネットを使用したベリリウム振動板のリアコンプレッションホーントゥイーターである。
JBLのトゥイーターなどと比較しても、歪感が圧倒的に少なくクリアーで伸びがあり、緻密な描写をするユニットである。
変な形の台は自作のもので微妙に下向きになる様角度を付けてある。


ミッドレンジ(中域)はTAD(TECHNICAL AUDIO DEVICES:PIONEERの業務ブランドです)のTD2001(ドライバー)に山本音響工芸の桜材ウッドホーンSS−500の組み合わせである。

TD2001は1インチドライバーなのに2インチドライバーかと思わせる様なサイズの大きさである。
トゥイーター同様、歪感のないクリアーで緻密な描写である。
磁気回路には強力なアルニコマグネットが使用され、振動板はET−703と同じベリリウムとなっている。

SS−500はホーン開口がスロート部(ドライバーとホーンのつなぎ目付近とお考え下さい)からホーン先端へ向かって連続的に丸から四角へと段付きなしに形状が変化していき、四角の上下左右につなぎ目がないため、直角の角が存在せず音の解析が最小限に抑えられる設計となっている。
実際この組み合わせでは非常にスムーズでヌケの良い音質が特徴で桜材の持つやや明るめな響きを除いては、特に気になる所はない。


ウーファーはTADのTL1601aである。
40cm口径のパルプコーンにアルニコマグネットと強力な仕様となっている。

パルプコーンとギャザードエッジによるヌケの良い自然な質感はなkちゃんのお気に入りである。
そして、最近小口径のダブルウーファーなどがもてはやされ、小口径ユニットは振動板が軽くレスポンスに優れると言われているが、40cmウーファーをマルチアンプで駆動した時のレスポンスの良さやエネルギー量と、空間表現に感じる余裕度は別格である。やはり大型スピーカーにしか出せない領域というものは確かに存在する。

ANALOG PLAYER (レコードプレーヤー) 

なかちゃんの愛用レコードプレーヤーはEXCLUSIVE P3である。

ウッドキャビネットの中には頑丈な金属フレームが組み込まれており、このプレーヤーの重量はなんと47kgにも及ぶ。
重くて一人では持ち上げる事が出来ない。

導入時、搬入を手伝ってくれた友人が2階への階段の途中で「放してもいいか?」と言ったくらいだ。

スタートボタンを押した後、僅か0.3秒で定速回転に達する驚異的な高トルクモーターを採用しているが、モーターによる振動、コギングの類は全くと言っていい程感じられない。

ダストカバーはガラス製で側面と本体ウッド部はローズウッドで作られている。

じつはなかちゃんは専らCDを聴く事が殆どなので、レコードプレーヤーはそれ程徹底して鳴らし込んでいない。
カートリッジ(針ですな)にはGOLDRINGのMM1006GXというカートリッジとしては結構安価なものを使用している。
MM1006GXはGOLDRING社製カートリッジの中では最も廉価なカートリッジだが、プリアンプEXCLUSIVE C7aに内臓されているMM専用フォノイコライザーが癖のない素直な音質でこのカートリッジでもそれなりに良い音を聴かせてくれる。

GOLDRING MM1006GX(左)

とはいえ、単にカートリッジをヘッドシェルに取り付けただけで良い音がするはずもなくこのあたりの調整は行っている。
まず、カートリッジを取り付けた状態でレコード盤に針を落とすとアームが微妙に前傾(カートリッジ側が低くなる)する様にアームの高さを調整。次にオーバーハングはゲージを使用せず、カートリッジをターンテーブル中心に持ってきた時、針先がセンタースピンドルより役1.5cm外側に来る様に合わせている。
(オーバーハングとはわかりやすくいうと、針先がレコードの溝をトレースする際に盤の外周から内周へ向かって描く軌跡が出来るだけレコードの溝に直角に接する様になる針先の位置の事)

MM1006GXオーバーハング(右)

そしてインサイドフォースキャンセラーは”0”にしてある。アームが横方向に流されないのなら、横向きに余計な力を掛けない方が良いと考えるからである。
(インサイドフォースとはレコードに針を下ろして再生を始めた時にアームが内周に向かって引っ張られる様に流される向きに掛かる力の事である。経験された事のある方も多いのではないかと思います。)

そして最後に針圧である。MM1006GXの説明書にある適正針圧は1.5g〜2.0gである。しかし、針圧調整を行うことで他のカートリッジも含めてこの適正針圧なるものがいかに大雑把なものであるかが露になるのである。

現在このMM1006GXの針圧は1.73gに合わせてある。
1針圧が00分の1g単位となっており、「なんじゃそりゃ?」と感じる方もいると思う。
しかし、調整すればするほど0.1gという数字が針圧にとっていかに大きな数字であるかがわかってくる。
針圧が0.1gも違えば音は全然違ってくるのである。

幸いEXCLUSIVE P3の付属アームの針圧目盛りは0.1gの幅が大きく目視で0.01gを読み取る事が可能であり、1.5g、2.0g 1.6g、1.9g 1.7g、1.8gと適正針圧の範囲の両側から徐々に間隔を狭めながら音質をチェックしていくと1.7gと1.8gの間に良さそうなところがあるのに気づいた。
そして、1.75g針圧を合わせて試聴すると1.8gや1.7gより音質が良い。その後針圧を0.01g刻みで動かしていくと1.73gに合わせた時に「これだっ」という音質になった。(結構スイートスポット的に音質の変化があった。)

インサイドフォースキャンセラー(左)

針圧目盛り(右)

ここまで説明すると「そこまでするのか?」と言う人も出てきそうだが、これでもアナログプレーヤー調整の基本でしかない。なかちゃんはここまでの調整に留めているがコアなレコードマニア(変な意味ではなく本当に音楽を愛する人の事)はこんなものではない。
しかし、なかちゃんもこれ以上の調整を今行う気がないのでこれ以上は踏み込まない事にする。

CD RECORDER (CDレコーダー) 

なかちゃんのシステムにはCDレコーダーも存在する。PIONEERの業務用RPD−1000である。
滅多に使わないのだがカーステ用のCDを編集したりする事がたまにある。
編集用としてよりはメインのP・2 D・2が故障した時の非常用という意味合いが強い。
しかし、このCDレコーダー、CDプレーヤーとしての実力も侮れない。
同じPIONEERのコンシューマー機PD−T09の少し重たい低域を柔軟で自然な印象にした音質というとオーディオに詳しい人にはどんな音質なのかわかると思う。
ESOTERIC P・2 D・2には及ばないものの、その代役は充分にこなしてしまう実力機であり、優れものである。

CASSETTE DECK (カセットデッキ)

カセットデッキはAIWAのXK−009である。
元々なかちゃんはカセットデッキに非常に興味を持ったところからオーディオにのめり込む事になっただけに、このカセットデッキには愛着がある。
発売の1989年に購入してからずっと使用している。といっても最近めっきり出番がなくなってしまったのだが。このXK−009はAIWAがSONYに吸収される前のカセットデッキメーカー(AIWAは元々カセットデッキメーカーなのです。)として最後にベテランデッキ職人が手掛けた名作である。

XK−009はAMTS(安置モジュレーションテープスタビライザー)というテープを前側から押さえつけてテープ自体の振動による音質への悪影響を排除する機構を最初に搭載したカセットデッキでもある。
他のメーカーからもこれに続くようにテープスタビライザー搭載モデルが発売されたが、どれも形だけのもので機械的構造でテープを押さえてはいたが、XK−009は電磁フランジャーを使い1kgもの圧着力でテープを固定していたのである。
その他、発信機内臓によるバイアス調整が可能となっていたり、dbxノイズリダクションの採用でCD並みのダイナミックレンジの再現も可能としていた。(dbxを使うと微妙に音質が硬くなるような印象派はあるが) そしてこれは昔からAIWAのデッキには付いていたがADMS(アダムスと読む)という自動消磁機構が付いており、電源投入直後に数秒間動作を規制しその間にヘッドが帯びた磁気をキャンセルしていた。

XK−009の後継モデルKX−S9000は若手技術者達が往年のベテラン職人の作ったXK−009をベースの作り上げた機種で90年台に最高のデッキと謳われたが、XK−009と同条件で録音、再生を行うと音の立ち上がりはXK−009の方が早く音質的にはXK−009に少し及ばない。なかちゃんはこれが名作の最後だと思いXK−S9000も購入したがXK−009にどうしても及ばない事から一度手放した。しかし、悪い虫が騒ぐのか再びXK−S9000を購入し使ってみたがやはりXK−009に及ばない。こんな事を3度繰り返して今はXK−009一筋である。

だが悲しい事に、現在市販されているカセットテープに音質の良いものがない。昔はSONYのMETAL−ES(最近あった深緑色ハーフのESもどきではない。あれは駄作である。)やMETAL−S、METAL−MASTERなどお気に入りの高音質テープがあったのだが、昨今のMDやCDRの普及によりカセットデッキ、カセットテープは市場からどんどん姿を消して行き、今ではTEACの廉価機種V−1030が手に入るかどうかという悲しい状況となっている。
なかちゃんもカセットテープ数年前に最後の高音質METALテープのTDK MA−EXを10本程入手し保管している。(MA−EXはちょっとパチパチサウンドだが・・)

その他

電源アイソレーター

CDトランスポートとDAコンバーターにはCSE R−100を使用。好き嫌いの分かれる装置だがなかちゃんのシステムではこれがある方が音質の透明度が増し、立ち上がりの速さも得られるので愛用している。
アイソレーターからそれぞれの機械への給電へはWIREWORLDの電源ケーブルSEP(SILVER ELECTRA REFERENCE)を使用。
恐ろしく(?)高価な電源ケーブルだが、一度使うともう外せない、素晴らしい音質である。

ステップダウントランス

左の画像の左奥にあるのが200Vを100Vへ変換するステップダウントランスである。
なかちゃんのシステムはA級(擬似)300Wもの大出力パワーアンプを6台使用する大袈裟なシステムであるため、通常の100V電源では瞬間的に電力の供給不足が発生し音の腰が砕ける場面があった。そのため100V電源の4倍の供給能力(余裕)があるといわれる200Vの電源を部屋に引き込み、これをステップダウントランスで100Vへ変換してパワーアンプへ給電している。
この事により音の腰が砕ける事がなくなり、空間表現にも余裕が出た。但し目を見張る様な音質向上があったわけではない。
このステップダウントランスはTAMURA製でなかちゃんが購入したのが最後の1台となり、生産が打ち切られたものである。
実際なかちゃんが注文した時点で事実上生産は完了しており、手巻きの巻き線を使用していたこのトランスを作れる職人さんが既にいなくなっていたのに、他の職人さんがなかちゃんのこの1台のためだけに3台も同じこのトランスを試作し4台目でようやくTAMURA社のこのトランスに対する性能をクリアーしてなかちゃんに届けられたというメーカーの誇りと顧客に対する対応の凄さにただただ感服しました。

画像右側の白い細長い機械はチャンネルデバイダーへ電源を供給している電源アイソレーター ハルモニア社 IPS−40です。

以上が現在のなかちゃんのシステムです。
このシステムで本当に良い音を出すまで10年余りの年月を要しましたが、現在とても素直で実在感満点の音楽を聴かせてくれます。一生やめられない趣味ですな。

次はなかちゃんが自身のシステムでも行っている”マルチアンプ駆動”について思いのたけを語りたいと思います。



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